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- 雨漏り対策は絶対「水かけ検査」!!
今回は透湿防水シートの「水かけ検査」の様子をご紹介します。 透湿防水シートは木造住宅の生命線といっても過言ではありません。 そもそもサイディング等を使用している外壁は中に必ずと言っていいほど水が入ります。 それは主に使用されているコーキングが劣化することにより早ければ3年で水の侵入を許してしまいます。 そこで重要になってくるのが透湿防水シートです。 透湿防水シートが適切に施工され、建物内に水を侵入を許さなければ外壁からの水の侵入も防ぐことができるのでとても重要となります。 この透湿防水シートに直接水をかけ検査することにより見た目だけではなく、現実的に雨漏りをさせない家づくりができます。 水かけ検査の様子 このように直接水をかけ、屋内側から確認することにより雨漏りのない家づくりへ大きく前進します。 今回のお宅では水の侵入はなかったものの、配管の防水処置に問題がありましたので指摘させていただきました。 配管下部に防水テープを貼ってしまっているため、水抜けしない。正しくは左右と上部のみテープ貼り。 胴縁と距離が近すぎるため防水施工がでていない このように配管まわりの防水施工の指摘をさせていただきました。 工事中検査の重要性がよくわかります。
- よくある基礎の「かぶり厚さの不足」が判明!!
先日は基礎底盤打設前検査でした。 基礎工事でとても重要なのに、見落としが一番多い施工不良はこの「かぶり厚さ」の不足です。 今回の検査でも多くの所で「かぶり厚さ」が不足していました。 一見とても綺麗に見えるのですが・・・ 「かぶり厚さ」が60mm以上必要なところ、40mmの箇所が多数ありました。 「かぶり厚さ」は基礎において非常に重要なポイントです。 この「かぶり厚さ」が不足すると、早い段階でひび割れが起こり、そこに水分が入り込むことにより鉄筋が錆び、錆びることにより、より一層コンクリートが割れます。 土に面する場所は60mm、基礎立ち上がり外周部は40mm、内周部は30mmを確保しなければいけません。 冒頭でも書きましたが、この施工不良が基礎工事において一番多いのです。
- 緊急事態!! 原因不明の「大量のカビ発生」!! 喘息発症!!
今回は工事中の検査ではないのですが、築5年のコンクリート住宅でのリモート検査のお話しです。 弊社にとても慌てられて送られてきた画像がこちら 子供部屋の天井 子供部屋の壁 とにかく室内にカビのようなものが出てきて、お子様が喘息になって病院に行かれたとのご相談がありました。 天井裏を除くと 水滴の跡と大量のカビが発生しています。 特に夏場になるとひどくなるようで、リモート検査を実施。 すると天井裏の環境が リモート調査の様子 屋根側には断熱材が貼られているものの壁側には断熱材がありません。 しかも外部からの通気口らしきものが見えます。 また天井裏にも断熱材が敷き詰められている状況は確認できません。 これらの状態からほぼ外気の熱せられた空気が通気口から入るうえ、屋根、壁が熱せられ天井裏が高温多湿の状況になっていると考えられます。その状態で室内で冷房をつけると天井材自体が冷やされ、相対湿度の関係から天井裏表面に大量の結露が発生し、カビの大量発生に繋がったと結論づけられます。 エアコンの冷風があたる場所が特にひどかったのもそれによるものと考えられます。 実際カビが生えている自体とても嫌な事ではありますが、お子様が喘息になられたとのことで、想像するに長期的にカビにさらされた事が原因と思われます。 設計不良、施工不良でここまでなるとは本当に恐ろしいですね!!
- こんなにも釘が抜けている!! 耐力面材の内側が大事!!
今回は先日の構造検査の様子をご紹介します。 最近の木造住宅では筋交いだけではなく外壁に耐力面材を利用する建物が大変多くなってきました。 構造を骨で支えるだけではなく、面で強化することによりとても頑丈な建物にすることができます。 ただし施工不良によりそれがまったく意味を成さないこともあるので要注意です。 外部側から見ると釘が等間隔で打たれているのがわかります 内側がこのようになっています 耐力面材の内側はこのようにしっかり施工されているように見えますが・・・ よく見ると 釘が抜けている様子 連続して釘が抜けている様子 このように釘が木材に打ち付けられてなく、完全に抜けている状態です。 こうなると耐力面材としての役割を全く果たせません。 構造検査ではこのようにしっかりと裏側もチェックし、適切に施工されているかを確認します。
- これもよくある基礎の防湿フィルムの破れ!!
先日の基礎底盤検査の際に同じく施工不良があったのが「防湿フィルムの破れ」でした。 防湿フィルムは地中の水分を基礎に触れさせない役割を果たしています。 写真でもわかるように防湿フィルムに大量の水滴が付着しているのがわかります。 防湿フィルムが重なる場所はしっかりとテープで密閉し湿気を上げないようにしています。 しかし、型枠を組んだり、鉄筋を組む作業中にどうしても破れたりします。 せっかく密閉しているのに破れてしまっては効果も落ちてしまいます。 今回の検査ではこのような破れた箇所が多数ありましたので指摘させていただきました。 が、本来は底盤が60mm以上の厚さがあれば防湿シートまでは必要ないのですが、最近の住宅の基礎工事では防湿フィルムの施工が標準化されることが多くなってきているので指摘となりました。 今回の基礎も150mmありますのでこの程度の破れは問題ないのですが、図面には記載があるのでどうせするならしっかりと防湿対策を行ってほしいものです。